【保険】企業と税金
3月。決算で頭をかかえる方も多いのでは。
税金対策に保険が最大の効果を発揮する活用ポイントをいくつかご紹介。
■Point 1 法人保険を使った対策
法人保険を活用する方法です。特に、保険料の一部(1/2、1/3など)を損金に算入する「長期平準定期保険」「逓増定期保険」。
これらの保険はよく、法人税の「節税」対策に有効と言われます。「節税」という言葉は必ずしも適切ではありませんが、キャッシュを増やす、後継者の方に引き継ぐという意味では無視できません。
■Point 2 キャッシュの最大化
保険料を支払い損金を計上できるのをさして「節税」だと思っていると、後で思わぬ損をすることも。「最初はラッキーだと思ったが、こんなことになるなら保険に加入しない方がましだった」という言葉も聞きます。
会社のキャッシュを守り、大きく増やしていく、と考えた方が、それぞれの保険の特徴やメリット・デメリットがよく見えるようになります。そして、上手に活用すれば、会社のキャッシュを最大化することに役立ちます。
〈経営者保険の活用法〉
・退職金等の資金を、税負担を軽くしながら効率よく積み立てる
・予期せぬ突発的な経営危機に備える
・経営者に万が一のことがあった場合に備える
・事業承継の際の会社・後継者へのダメージを抑える
・ビジネスチャンスに機動的にお金を借りられる
〈福利厚生保険の活用法〉
・従業員の退職金の制度をコストパフォーマンスよく整える
・従業員の在職中の死亡・病気・ケガの保障をする
■Point 3 自社株評価を下げて後継者の負担を軽減
自社株評価を下げる最も手っ取り早い方法は、毎年の利益を抑え、資産を減らすことです。ここで役に立つのが法人保険です。保険料が損金になるので、毎年の利益が抑えられ、資産も減らせます。
なお、後継者が自社株を買い取る場合は、税金はかかりませんが、買取資金が必要になります。したがって、自社株の評価額が大きいと後継者に大きな負担がかかってしまいます。このような観点からも自社株評価を下げる必要も考えられます。
まとめ
法人保険の仕組みを利用した税金対策の基礎知識についてご案内いたしました。
保険の根本的な役割は、あなたに万が一のことがあったときに会社を助けるものです。しかし、税制の仕組みを活用して、税金対策を行うこともできます。
もしもあなたが税金対策として保険加入をご検討の場合は、ぜひ私たちまでお気軽にお問い合わせください。具体的なお話をおうかがいした上で、丁寧な提案をさせていただきます。